Man and Machines

>>029

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 Oberon

ユニークなオシレータを持つ
  バーチャルアナログシンセ

 Oberonは、80年代初期のアナログポリシンセを模倣したシンセです。
全体の構成は、二つのオシレータ、ベロシティ対応のVCFとVCA、モジュレーション用のADSRとLFOからなる、アナログシンセではスタンダードなものとなっています。
波形タイプが固定の2基のオシレータから出る音は、なかなか太いです。太さの一因となっているのが、独特のオシレータ構造です。OSC1は、周期・位相の異なるノコギリ波が3つ、OSC2はパルス波が2つ重なって出力されます。つまり、合計5つのオシレ−タを同時に鳴らした効果が得られるのです。おかげで、コーラスなどのエフェクトを使用していなくても、十分厚みのある音がなります。
 それぞれのオシレータにはDetuneつまみが付いており、これによって、それぞれのオシレータ内で、波形のチューニングをずらす事が出来、分厚いデチューンサウンドを鳴らすことが出来ます。また、OSC1では、3つのノコギリ波の内2つをそれぞれ上下に1オクターブずらして鳴らすTry Octモードと、3つとも同じオクターブで鳴らすUNISONモードが選べます。また、OSC2では、パルス幅を、ADSR、LFOで動かす事ができます。
 フィルターはLP,HP,BP,NOTCHのマルチモードフィルターで、LFO,ADSR,ベロシティ等でパラメータを動かせます。Cutoffを動かせるシンセは多いですが、レゾナンスのかかり方をベロシティで変える事が出来るのも特徴です。フィルターは、音が消えるぐらいきつくかけることも可能ですが、レゾナンスが発振するものの、元の音程感を失わない程度に抑えられている印象を受けます。
 なお、サイトでは、同時発音数が4ボイスのバージョンと8ボイスのバージョンが公開されています。4ボイスの方が若干処理が軽いので、使い方にあわせて選ぶといいでしょう。

仕様
評価
◎◎◎◎
GUI
◎◎◎◎
汎用性
◎◎◎
負荷
◎◎◎

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